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学園の実情1
 
 
俺…まずいこと言ったか?
 
 
光「もしかして風紀になりたくなかったのか?」
 
 
律「そうやない!風紀の仕事はやりがいがあるし、先輩方もええ人揃いや!」
 
 
先ほどの沈み具合が嘘の様に熱弁し始めた。
 
 
 
光「お、おう…――」
 
 
俺……びっくりするぐらいの感情の変わり具合にちょっと引き気味になっちまったよ…
 
 
チンッ…――
 
 
エレベーターが来たので変な雰囲気だが、取りあえず乗ることにした。
 
 
律「さっきは急に叫んで堪忍な……」
 
 
苦笑いしながら謝ってきたその顔には戸惑っているかの様に揺らぐグレーの瞳があった。
 
 
急にどうしたんだ?云いづらい内容なのだろうか?
 
 
扇「律が嫌がってるのは俺達に対する周囲の目だ。一般生徒の媚びるような態度や物言い。
満足に友達も作れなかったからな…。親しく成ればなるほど、その相手が苦しめられる。周りの……親衛隊の手でな」
 
 
今まで黙って話を聞いていた扇が自分の事の様に話始めた。
 
 
いや、本当に自分の事なんだろうな。
 
…――というか、親衛隊ってなんだ?もしかして…
 
 
光「親衛隊ってあれか?好きなアイドルの追っかけやラブレターのチェックとかか?アイドルに近づき過ぎない様に仲間内以外を牽制したりする奴らの事なのか?」
 
 
扇「まぁ…そんなとこだ」 
 
俺の分かり易いか判らない説明に苦笑いしながら答えてくれた。
 
 
まぁ、扇や律は確実に美形の類に入るし、黄も男の中じゃ可愛い……いや、女の子以上に可愛い顔付きだし、人気もあるだろう…し…な…ぁ………って、え?
 
 
 
 
 
まて、まて、まて、まて!!
 
 
 
此処ってば男子校だろ?
 
でもこの学校には親衛隊っていう集団がいるから………と言うことは、やっぱりそういう…ことか?
 
 
 

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あきゅろす。
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