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転機・意外な展開3
 
向かいの机が見えないほどの書類の山を片付け終わったのは1時になる少し前だった。


あの後直ぐに葵先輩と時雨先輩が一緒に生徒会室へやって来たので、手分けして山を処理していった。

でも全員が真面目にやって居れば、コレほど時間はかからなかったと思う。


俺はちゃんと作業をこなしていたし、時雨先輩も黙々と作業を進めてくれていたので助かったんだが、想定外が一人いたんだ。


………そう、葵先輩だ。
遡ること約3時間前。


「もう僕お腹空いちゃった。利光君お茶にしない?僕お菓子持ってくるね」

「ぁ、はい。そうですね」


とは言っても作業を始めてまだ30分も経って無かったりする。

その時は朝食を食べずに生徒会室まで来たのかなと、不信感も持たずにお茶の準備をし始めた。



のは良かったのだが、それから事あるごとに騒ぎ出し、20分ごとにお茶の時間だの、再びおやつの時間だのと、やたら作業を中断したがった。


それに加えて時雨先輩に対しては、合間を縫ってちょっかいを出し続けてるし。


仕事やる気無いだろ、この人。


なんて、心では毒を吐いていたけど実際にはその場で笑って誤魔化していた。


ここ、数日で造り上げてきた俺のイメージが一瞬で壊れる恐れがあったので、なんか笑うしかなかったんだ。

だって、この人の容姿に行動が似合い過ぎてるんだよ!!


俺の複雑なこの心情を読み取っていた要は、いちいち遊びだす葵先輩に10枚ほどの書類を追加したりしていた。


苦笑いしながら地味に酷いと思ったけど、葵先輩もそれ以降は余りはしゃがない様にしてたし、結果オーライだよな。


そんなこんなで、俺は仕事の進行状況に不満を持ちながらも、キレることなく無事に終わったんだ。


 


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あきゅろす。
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