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報告8
 

要「今後のスケジュールですが、時間を押している状態なので、過度な変更は今のところ考えてはいません。ですが、安全を考え日にちを1日だけ延期するつもりです」



次をクリックすれば、画面には微調整された新たなスケジュール表が映し出された

大きな予定部分の時間が数分カットされ、就寝時間が予定よりも早くなっていた


コレってやっぱり安全対策なのかな

少し就寝時間を早めたところで何も変わらないとは思うが



「就寝時間を早めたのは安全を考えた面もありますが、本来の目的は見回りに時間を費やす為です」


要からの合図を貰い、クリックを押す。いちいち合図するってことは勝手に押すなってことか



「見回りは風紀のみの予定でしたが、生徒会の方でも行うことにしました。それと風紀の方からも、特殊部員以外の生徒には見回りから外れて貰う予定です」


そこで一度話を切り上げる

そして、要の隣に座っていた焔先輩が起立し、手に持った資料を読み上げ始める



焔「風紀の藤堂です。人員は坂下先生や冷泉と共に厳選な審査のもと選ぶ予定です。これに関しては生徒に事情を説明し、拒否権が無いことを伝える予定になってます」

要「内容に関して一般生徒には他言無用の旨も伝える予定です」



要が話終えれば焔先輩は着席し、再び楽な姿勢で座り直し話を聞く体勢をとった。



要「日程だけ延期する事を生徒たちに伝えても、現状がどの様な状態なのか、情報の開示が無いと様々な不信感を湧かせる可能性が有りますので簡単に事の子細を纏め、事に対してどの様な対策をとったかを資料にして配布しようと思っています」


そこで一息吐き、以上のことで何か質問は有りますか、と周りを見渡す。
対して、要の言葉に反応を示す人は誰も居なかった



要「今後の対策状況の報告も逐一、資料で皆様にお知らせします。私からの報告は以上です」

冬「ご苦労、状況は理解した。本部の方でも目を光らせておくが、くれぐれも無理はしない様に。…皆さん、もう遅いのでこれぐらいで解散としましょう」



前半は要に向けての言葉らしく、砕けた様な話し方だったが、最後の一言は嫌に丁寧だった


あれ、もしかして要と冬水さんって知り合いなのかな


絡み合っている2人の視線から、何か有るのでは?と、怪訝な雰囲気が感じとれた
 
 
 

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