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焦り・垣間見る手際6
 
 
要「流石に手慣れているんだな」
 
光「毎日淹れて飲んでますから普通に慣れますよ」

要「事、紅茶に関して玲に美味いと言わせたのは利光が初めてかもな」
 
光「ぁはは、それは光栄です」
 
 
 
要は俺の淹れた紅茶に再び口を付け一息をつく
 
 
要「美味い、玲と良い勝負だな」
 
 
 
俺自身、自分の淹れた紅茶以外に気に入ったのなんて片手で数える程度
 
 
だからこそ紅茶を淹れる技術を独学して日々腕を上げていった
 
 
まぁ、それは3年前の話だけどね。今は意識しなくても上手に淹れれるぐらいになったし
 
 
 
光「いつか常陸先輩の淹れた紅茶飲んでみたいです」

玲「利光君のに比べたら大した事ないとは思うけど、僕ので良ければいつでも」
 
光「凄く楽しみにしてます」
 
 
 
淹れ手が違えば味も違うのは当たり前
 
皆が…というか、要が絶賛?していた常陸先輩の紅茶の腕前が楽しみ
 
 
 
玲「利光君の味の好み教えて貰って良い?合いそうな茶菓子も用意したいからね」
 
光「僕はアールグレイ派なんですけどセイロン茶も好きですよ。常陸先輩のお好みは?」
 
玲「僕はね………」
 
 
 
先ほどの真面目な空気はどこへ行ったのか、俺と常陸先輩の紅茶へのこだわり話へ移り変わりぎみだ
 
 
 
要「さてと、俺はこれから理事長室にでも行ってくる」

光「あれ?お祖父様って確か出張中のハズですけど」
 
 
 
うん、確かに出かけたのは昨日の夜だったはず
 
短期だとしても遠出と仰っていたし、学園へ帰って来るのには3日は掛かるだろう
 
 
 
要「先ほど理事長室に連絡をいれたら秘書が出てな。本部の役人と数名の教師の前で状況を説明だ。ふぅ…資料は送ったんだがな」
 
光「が、頑張って下さい…」
 
 
 
静かに机に向かっているなぁ、とは思っていたが、まさかファックス送っていたとは
 
 
流石に会長職に就いてはいるな。仕事がはやいねぇ
 
 


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あきゅろす。
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