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焦り・垣間見る手際4
 
 
 
玲「へぇー、そんな事までしてくれてたんだ。ありがとね、助かるよ」

扇「いえ、コレぐらいは。少し時間が余ってたので俺なりに考えたヤツを走り書きしといた程度ですけど」
 
 
 
余計な事かもしんないんですけど、と照れた様子も無く言い切る
 
 
誉められたんだから多少は照れても良いと思うんだけど?
 
 
 
光「扇ってば、素直じゃ無いですね?」
 
扇「……何がだよ?」
 
 
 
俺が冷やかしたにも関わらず、扇はしれっとした態度で返してきた
 
 
 
あれっ、効果なしですか?初な反応が見れると思ったのに。もしかして鈍い……とか?

 
 
玲「クスクスッ、本当にありがとね扇君。それじゃあバトンタッチだ。次は僕からの報告ね」
 
 
 
紅茶を飲む手を一旦止めると、ソファーの横に置いていた先輩のノートPCを膝に広げる
 
 
 
自分の仕事をし終えた扇は俺の隣に座り直し、紅茶とクッキーに手を伸ばしていた
 
 
 
玲「私達が帰る少し前、今から約2時間前ですがホテルのセキュリティーシステムがハッキングされました。ハッカーはホテルの見取り図情報の入手と所々セキュリティーの書き換えをされました」
 
要「で、お前は何をやっていたんだ?」
 
玲「相手の方が一枚も二枚も上手で、してヤられました。ですが、私が出来る最善の手は打ってきました」
 
要「ふぅ……分かった。玲は良くやってくれた。上への報告と今後についての検討は俺の方でやっておく」
 
玲「助かります」
 
 
 
ふ〜ん、随分とややこしいと言うか、面倒臭いというか……厄介な事になったな
 
 
 

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