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サンライトホテル7
 
扇「そんな………先輩がそんなに呆気なく出し抜かれるなんて……」

玲「うん、情けないし悔しい……失態だ」
 
扇「そうですね……それでも、先輩は出来うる事をやったはずです」
 
玲「……ありがとう。一先ず支配人に報告と対策の提案をして来るね。扇君は外のロータリーで待ってて。迎えは呼んであるから」
 
 
 
 
先輩は素早くノートパソコンを手に、支配人が居るであろう上階へ向かっていった
 
 
 
 
俺は言われた通り、必要な書類や自分のノートパソコンを手早く纏め、素早く下へ向かう
 
 
一刻も早く学園へ帰らなくちゃな
 
 

ロータリーには既に迎えの車が停めてあったが、入る事はせず、車の外で常陸先輩を待つ事にした
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
玲「あれ、外で待ってたの?車の中に居てくれれば良かったのに」
 
扇「……それもそうでしたね。まぁ、早く帰りましょう」
 
 
 
本当に…なんで車内で待たなかったんだろう?
 
まぁ、気に病む必要はないか
 
 
先輩が俺を見ながら隣で微笑んで居るのを横目で確認し考え巡った
 
 
 
ふぅ……てか、何で俺を眺めながら笑ってんだ?ちょっと怖いんだけど…
 
 
扇「あの…何ですか?」
 
玲「うん?何がだい?」
 
 
 
――………判ってるくせに
 
 
 
扇「……もう、良いです」
 
玲「ん、そう?」
 
 
 
それからずっと、学園に着くまで微笑まれながら眺め続けられた
 
 
 
本当に、窮屈だった。息が詰まりそうだよ
 
 
 
学園に戻ったのは、一般生徒が寮へ戻り切った時刻だった
 
 
校内には生徒の姿が見当たらなかった
 
 
 
それでも辺りは薄明るく、電気が付くのもまだ少し先、かな
 
 
 
時間もまだ早め。学期が始まったばかりだし部署活動の内容もそれ程濃く無かったのだろうな
 
 
 

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あきゅろす。
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