サンライトホテル5
玲「休みたいのは山々だけど、まだ仕事が残ってるんだよね」
扇「やっぱりですか」
コレで終わるハズ無いよな……
玲「今見て来た所を全て書類に纏めて、尚且つ危険性のある場所の抜粋して要に提出。他にもまだあるけど、今日の所はこれぐらいかな」
扇「はぁ、今日だけじゃ無いって事ですか……」
玲「うん、ごめんね？一先ずベースとして借りた部屋に行こうか？必要な機材も用意されてるハズだし早速纏めよう」
早く帰りたいしね？と首を傾げながら俺に提案してきた
扇「それもそうですね。手分けしてやれば１時間もかからないと思いますし」
玲「それに僕が居れば３０分もかからないよ？」
そう言えば先輩って情報部だったな。パソコンの操作はお手のもの……か
扇「―……それじゃあ俺は危険性のある場所をリストアップします」
玲「うん、僕は要に渡す書類を作っちゃうね」
適材適所。先輩のタイピングのスピードは早いだろうから書類も直ぐに出来るだろう
俺の仕事は別にパソコン使わなくても出来るし
ペンと紙さえあればね
日が高く昇りきり後は沈んでゆく頃、無駄に広いスイートルームでやはり無駄に装飾の多い机に向かっていた
一応、紙だけに書き記しておくのも不用心だよな。だから報告書みたいにパソコンで纏めておいた
コッチの方が何かと多用出来るだろうし、時間もあったからな
扇「……こんなもんかな。先輩の方はどうですか？」
玲「あと少しで終わりそう。プリントアウトは生徒会室でやれば良いし、扇君は帰る支度をしててくれる？」
扇「分かりました」
とは言ったものの、支度って程のものが無いな
ここにあるので持って行くべきモノってパソコンのデータだけか？
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