サンライトホテル3
長「常陸様と支配人が来られるのも時間がかかりますし、飲み物でも如何ですか?」
扇「えっ、あ…すみません。頂きます」
長「いえ、何がよろしいですか?」
扇「それじゃあ……コーヒーをお願いします」
長「畏まりました、少々お待ち下さいね」
軽く微笑みながら隣の部屋に設置されている給湯室へ向かって行った
戻って来た時にはトレーに2人分のカップを乗せ、コーヒーの入ったポットを持って現れた
だけどコーヒーを注いだのは一つだけで、後はそのまま机の上に置いてしまった
長「お口に合うか判りませんが、どうぞ」
扇「ありがとうございます、頂きます」
口の中に広がる苦味も深く、香りも芳ばしい
うん、普通に美味しいな
長瀬さんも一緒に頂くのかと思ったが、やはりと言うか……普通そうだよな
このカップって、やっぱり常陸先輩の分だよな?
扇「このコーヒー、とても美味しい…」
長「恐れ入ります」
扇「あんな短時間でコレだけ美味しいモノが淹れられれば十分ですよ」
長「そう言って戴けると此方も嬉しい限りです」
よければお代わりもどうぞ、と気の利いた台詞も頂いてしまった
空気を読むのが上手い人なんだな
――………ガチャッ
玲「あっ、もう居たんだ。扇君1人に任せちゃって本当にごめんね?」
扇「お疲れ様です。ある程度の室内の確認は済ませてありますよ」
お言葉に甘えてコーヒーのお代わりを飲んでいたら、支配人と共に常陸先輩が会議室へ入ってきた
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