平行時間3
扇「先輩は何頼みますか?」
役員専用のエリアに着くと、俺はあらかじめ考えておいたメニューを端末へ入力し、先輩の注文も伺う
ハイテクだからそんなに手間も時間もかからないから、これぐらいはね?それに自分の朝食を頼むついでだし
玲「それじゃあ、扇君と同じ物をお願い」
扇「えっ、メニュー確認しなくて大丈夫なんですか?」
俺が頼んだのはシーザーサラダにパンケーキのセット
ちょっと軽食だと思う……何より、可愛すぎる内容なんだよ、見た目がっ!
パンケーキは動物型だし、アイスが上に乗ってるし、メイプルシロップは甘い
朝からアイス食うのかよって、律や利光がこの場に居れば必ず突っ込まれる様な内容だ
俺は別に良いんだよ、承知で注文してんだし
ても………コレを先輩が?
考えてられねぇ………
見方によっては似合うかも知れないなんて考えちゃってるけど
――………やっぱ無しだろ
扇「先輩が自分で選んだ方が良いですよ!俺が頼んだのはコレですよ!?」
とメニュー画面を指差しながら力説する。いや、説得…かな?
玲「別に良いよ、ただ扇君が頼んだ物を食べてみたいだけなんだ」
扇「朝から甘ったるくて嫌かもしれませんよ?」
玲「そういうの余り考え無い方なんだよね」
……さいですか
まぁ、先輩がそれでも良いならこれ以上言っても仕方がないか
扇「じゃあ頼んじゃいますからね」
たかが朝食を頼むのに時間を食ってしまった。半分以上は俺が悪いが、予想外な発言をする常陸先輩も少しは悪いと思いたい
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