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……寮?1
 
 
――…扉の向こうから人の気配がするな…
 
 
チリン―…チリン―…
 
 
たぶんベルを鳴らせば出て来るだろうと思い、鳴らしてみた
 
 
「はーい。ちょっと待ってー」
 
 
良かった…ちゃんと居たよ
 
 
ガチャッ…
 
 
扉の向こうから出て来たのは、笑顔が似合う爽やかホストさんでした☆
 
 
ってか☆って何だよ?想像してなかった…――なんかこの人、学校という場所に不釣り合いな気がする。
 
 
俺の視線が痛いのか苦笑いしながら話しかけてきた。
 
 
「外部生だよね?初めまして。管理人兼寮長の藤森 塔矢(ふじもりとうや)です」
 
 
光「初めてまして。明正 利光です」
 
 
塔「あぁ。噂は聞いていたけど…想像以上だね。君は可愛いと言うよりも中性的で綺麗だね」
 
 
…――は? 何て言いました?
 
 
光「藤森さん…――いきなり何ですか?それは…誉め言葉として受け取れってことですか?」
 
 
塔「あ…ごめんね。いきなりで。生徒達が君の噂をしてたから。あと俺の事は塔矢でいいよ」
 
 
…――ウワサ?まだ入学すらしていない俺の?
 
 
光「あー塔矢…さん、俺の噂ってどんな事が広がってるんですか?」
 
 
塔「別に呼び捨てでいいよ。噂っていうのは10年振りの外部生っていうのが強いけど…」
 
 
あれ?…――なんか不穏な空気が…
 
 
塔「こういう事は嫌いかもしれないけど理事長と君が血縁者だから家柄がはっきりしているし…理事長のあのビジュアルだからね…――想像つくだろ?」
 
 
 
あぁ、そう言う事なのか………俺は顔も頭もついでに家柄も良い方だしな。
 
媚びたい奴も少しはいるだろう。
 
 
光「申し訳なさそうに言わなくていいですよ。分かっていた事ですし、わざわざありがとうございました」
 
 
塔「そう言ってくれると助かるよ…そうだ…――君は主席だから一人部屋で9階の901号室だね。角部屋だ。寮の説明いる?」
 
 
光「あー、お願いします」
 
 
 

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