陰謀の始まり15
扇「まぁ、変に敬語が混ざっててもキモいだけだろうけどな」
そんな呑気な事を云い合っていたら騒ぎの元凶がこちらに向かって来た。
はぁ………やっぱりというか何というか、厄介事は会長様が持ってくるんだよな。
要「よぉ利光、昨日は良く眠れたか?」
クククッ………と楽しそうに此方を伺いながら聞いてきやがった。
何がそんなに楽しいんだ?
光「要には関係ない事でしょう?まぁ、良く眠れましたけど」
要の後ろに見たことのない美形な先輩が居たから、すぐさま猫を被り直した。
要「あぁ、コイツは藤堂 焔(とうどうほむら)。今年の風紀委員長だ」
――……風紀、委員長?
頭の中で繰り返しながら、律と黄希の方に向き直った。
律「あはは………そやで。あの人が俺等んとこの委員長や。というか、会長ってこんな性格なんやなぁ?」
焔「よっ、噂の外部生!!よろしくな!」
ニコッと効果音が付きそうなくらい爽やかな笑顔で挨拶された。
見た目はその性格に似合っている。
襟足より少し短めの赤茶色の髪にスポーツ系の爽やかな顔つき。
足も腕も長くて身長も俺より高く男らしい。俺の……男の理想に近いかも………
会長とは違った感じの男前だ。
見た目がクールな会長と爽やかな委員長が並ぶと……
光「………絵になりますね」
今の自分の正直な気持ちを言葉にしちまった。
アホだな…俺。
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