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陰謀の始まり7
 
 
確信か…やっぱあっても2割程度かな?
いや1割未満かも……
 
 

光「もし、狙われているのが‘物’ならば生徒会のデータベースにまでウィルスを設置しないでしょう。あちらには生徒から教師までの個人情報が詰まってますし」

律「…そういえばそうやな。ん〜、そやなぁ、WPと敵対しとる危険な組織ゆうたら…」

なんだか急に悩み出した律を横目に放っておきながら話を進める。



光「だからWPの一部、例えば上層部辺りは知っているんでしょうね。何処の誰に狙われていて、そして誰が狙われているのかを」

黄「話は通るけど、付け足すとすれば、WPの上層部も殆ど知らないのかもね。今年、学園全体に派遣された先生は鳴海も入れて2人。…他に移動や配属はないよ。誰か少人数の仕業かもねぇ」



確かに…本部が知っていればあと何人か多めに派遣しそうだし。

と言うことは舞台は高等部みたいだな。



黄「此処で知っている可能性が高いのは理事長かなぁ。あと派遣されて来た鳴海ともう一人の先生だね」

扇「まぁ…その可能性で行けば派遣教師達はグルだろうな。けどなんで、理事長まで?」



そうだよ、なんで理事長なんだ?


――あ…けど黄希が此処まで確信持って言うんだし何かあるんだろうな。



黄「それは高等部のゲートの設置を指示したのは、本部じゃなくて理事長個人みたいだからねぇ。ちなみに…コレはセキュリティーが強化される前のWPの報告書の情報からでぇす☆」



はは…黄希って抜け目ないかも。

そっか…お祖父様か。まぁ、訊ねても答えてはくれないんだろうな。
 
 
 


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