それぞれの思い3
SIDE 五十鈴
何なんだ、何なんだ、何なんだアイツは!!!
外部生の癖に!!新入生の癖に!!
朝から校舎の前が騒がしいので、生徒会の方々か風紀会の方々かと思いきや…明正利光達だった。
和「本当に生意気ですね?ちょっと顔と頭が良いからって…」
五「本当だね………。」
別にそんなのは関係ない。疑問なのは、入学式前にはまだあの方とも接触して無いはずなのに……何故いきなり生徒会や班に入れるのかだ。
学校側がアイツの実力を認知しているのか、もしくはアイツが理事長に頼んであの方…冷泉様を脅したに違いないかだ!!
生徒会に入るのも甚だしい事なのに……頭だけは良いらしく選ばれたみたいだ。
絶対に僕の方が相応しいに決まっているのに!!
それに…何故班員にまで?認められる訳かない!!
この学園の生徒は幼い頃から様々な訓練を受けてきた。
班員に選ばれるように努力している人だって居るはずだ。
なのに新参者のアイツが何故選ばれるの?
それも冷泉様のパートナー!!なんて不相応なんだ。
冷泉様がお選びになったのだから何かしらあるのだろうが、それを隠したまま班員を続けるのは赦される事では無い。
そうなんだ、あの方の近くに居れる方々は完璧でなくては駄目。
暫くは、様子見だが似つかわしくなければ…排除。理事長の孫だろうが関係ないよ。
それに冷泉様には思い人がいらっしゃるハズ。それが僕では無いのは残念だけど、お並びになるとお似合いらしい。
顔は知られてはいないのだが、その人は女帝と呼ばれているらしい。
それを横からしゃしゃり出ても意味が無い事を教えてあげなくちゃ。
思い人があなたの側に居ない間は僕がお支えいたします。
僕を救って下さった冷泉様。
僕の全てはあなたの為に…。
だから、見極めてやるよ…明正利光!!
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