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小説
屋上〈仁王

空は晴れていた。雲がずっと上の方を飛んでいるのさえもなくて快晴。だけど私らを囲む様に、下の方にまるくたまって、ここから見ると地球は丸いと言うことを実感する。非常に不思議な気分だ。

「なにしとる?」

背後にペテン師。
屋上好きなコイツのことだから来ると思った。
それを見越して来た私は策士。
某映画のバカのように、人がゴミみたいだから見ていたと一言つぶやけば隣に並んで同じように眺める。

「おお、ゴミ…じゃな」
「でしょ」

ニタリ、含み笑いで顔を合わせれば瞬間的に大爆笑の嵐。きっと地上のゴミ達にも聞こえたことだろう。

「…そういえば、新しいカフェが出来たの、知ってる?」
「知らん。どこ?」
「家の近く。道が複雑だから、良い穴場だよ」
「ほーう、早速今日行こうナリ」
「行くのかよ」

仁王が腕を引っ張ってきた。
別によろけないし、平気だけど。

「なにさ」
「一緒に行くぜよ」

呆れた。

「道案内はしてやるけど、…彼女連れてけよ」
「別れた」
「バーカ」

あんなに美人の彼女を…フッた?フラレたでいいか。
勿体ないなぁ。

「ねー」
「えー」
「…駄目?」
「生憎、猫派なもので効きませんよ」
「チッ。いいから行くナリ!」
「しょーねぇなー」

面倒臭い。
でもまあいいかなあと思う私は、策士。






 屋上

約束しよう、
屋上にて。


………………

初夢。仁王君で御座います。
口調がわからんのだよこの御人。
でも一番書きやすい人物。
…ビバ矛盾。


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あきゅろす。
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