そんな淡い願いごと<002>
「幸村ぁ…父上が……」
「うぉぉおるぅあああっっっ!!!!」
返事は無い。
気付いてないのかわかってないのか……
…しょうがない
息を吸い込み
「幸村ッッッ!!!!」
声と一緒に吐き出した。
「…ぬ?」
ようやく手を止め振り向く。
「『ぬ?』じゃねぇよッッッ!お前その癖どうにかしろ!熱くなると何も聞こえなくなりやがって!!」
「………も…申し訳ない…」
犬みたいだ。
「それにすぐに謝るのもやめろよ!武士なら武士らしく堂々としてろ!!!少しのことでいちいち落ち込むな!」
「しょっ、承知致したッッッ」
「わかったんなら良い」
何回ため息をつかせれば気が済むんだ。
「それで姫、何か用が「姫って呼ぶなっていつも言ってんだろ!!!!!」
「それは出来ませぬっっ!!、それはともかく何か某に用があったのでは…?」
「あぁそれは……」
危ない危ない。ついつい勢いで忘れるところだった
「「……。」」
「それは?」
「「……。」」
…おいおい嘘だろ
「……忘れた」
「何っ!?
某が熱くなりすぎてたから…」
俯いた幸村の肩と拳がフルフルと震え始める。
待てまてマテこの雰囲気は……アレが始まるっっ
「……ま、待て幸村っっお前のせいじゃ無「うぉぉおお!!叱って下され親方さばぁああああああ!!!」
「ちょっ!待ちやがレェェエエ!!!」
そんなこんなな甲斐の日常。(その2)
いつかくるその日まで、元気なあなたの隣に僕が居られますように。
002:そんな淡い願いごと
御題提供:追憶の苑様【切情100題】
その1って何だろうねww(自分で書いて自分で忘れたw
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