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戯れの言葉ばかり<015>

「佐助、――好き。」
「俺様も好きだよ」

嘘だ。

「愛してる」
コツンと額を合わせるこの行為までも、私に関する全ては嘘なのでしょう?



何を重ねようと貴方はそこに居ないの。
いつだって。
どこだって。


貴方が何を探し何を求めているのか、共有するなんて夢のまた夢。
いったい貴方はどこにいるの?



「大好き」

もしかしたらこれは全て夢で、実は佐助なんていなくて、私一人。空に話しかけているのかもしれない。


途端、独りで恋を唄うのが怖くなる。

前は――
『彼がただ居てくれるのなら独りよがりでも構わない』
――そう思っていた。


けれど結局それも耐え切れず悲鳴をあげる私の心。



彼を縛っておいて今更。なんて勝手なのだろう。






ねぇ、佐助。
貴方はいつだって


015:戯れの言葉ばかり


「ゴメン、ね」
「……どうしたの?」
いきなり謝った私を気にかける言葉を紡ぐ佐助。
跳ねる心と悲しむ心が同時に生まれどうしていいのかわからず外へ逃げていってしまった。

当然、佐助は突然泣き出した私に驚いたがその反応にですら辛くなる。






――ねぇどこにいるの?
見つけられないよ、…佐助。





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あきゅろす。
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