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薔薇色の呪縛<003>




わー…いつ見ても凄いわこの二人……


「謙信様…(キラキラ)」

「わたくしのうつくしきつるぎ……(キラキラキラ)」



「……おーい」

お取り込み中悪いけど、さっさと用件済まして帰りたいんだよコッチは。

それに謙信様の平仮名喋り、えらく読みにくいからさっさと終わらせたい…



ってかあのキラキラしたものは一体何処から……





「つるぎ…」


「謙信様…」




えぇぇええ!!キラキラだけじゃなくて今度は薔薇まで……ッ!?




「ちょっ……ムグッッッ」




うわぁ死因が薔薇による窒息死とかって凄いマヌケだな……






さよなら皆さん。



短い間だったけれどありがとう…






最後にもう一度皆で城下に行って団子屋に行きたかったな……







「ちょっと姫ちゃん、大丈夫っ!?」




……佐助?

って、いる訳無いよなぁ……今は甲斐にいるはずだし…


ついに幻まで…




……もう終わりか







「あぁもうっ殴らないでねっ!」








…。












「ッッッ!!!?ゲホッ、ゴホッ」



「んー、とりあえずは一安心って事で。」



「〜〜〜ッ……佐助?」

なんで周りにこんな花びらが…?



あぁ、花びらで溺れたんだっけ。





「姫ちゃんあれ見るの初めてだと思って心配で来てみれば、案の定薔薇に溺れてるし。

しかもご丁寧に呼吸まで止まってるなんてねぇ……



こんなに焦ったの久しぶりだよ」





「ぅう…ごめん……」




「何はともあれ無事でよかった」

苦笑いする佐助の口に端に赤い血が見えた。




「唇から血出てるよ…?」


「え、どこ?」




「も少し右…」

佐助の指が赤に触れる。




「あぁこれ?多分さっきのだ」

指についたのは血ではなく小さな花びらだった。




「さっきって?」






「ん〜ちょっと」




「??」





「まぁあれは役得って事で

そうだ、せっかく助けてあげたんだからご褒美頂戴?」




何かひらめいたらしい。





「良いけど、今何も持ってないから帰ってから何かあげ……!!」





続くはずの言葉は佐助に飲み込まれてしまった。







「なななな何を……ッッッ!」





ちなみに今、ニッコリと笑う佐助とは反対に私からは湯気が出ている



「俺様にご褒美〜、ごちそうさま」


「〜〜〜〜こンの変態迷彩やろうがァアアアアアアアア!!!!!」





顔から火が出てるんじゃないかってくらい熱いです。



この熱はしばらく冷めそうにありません。






003:薔薇色の呪縛






これぞ姫を助けた王子様の特権てやつでしょ?








お題提供:追憶の苑様【切情100題】




ゴメンなさい、ゴメンなさい、ゴメンなさい、ごめn(ry

無理矢理ギャグ甘チックになんてしようと思った私が馬鹿ですたorz

よりによって「切情」なお題でかよ!!&薔薇色である必要無いジャン!!!とツッコミを入れた貴女は素晴らしい人!
そのツッコミセンスをよりのばしていってください。秋影からのお願いです

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