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Before−M《3》



目の前に転がるのは―つい先程まで―『人』であったもの。


簡単に動かなくなった。






より大きな力の前では哀しくなるほどに全ては無力なのだ。





ショウシツ





「座長<グランパ>……?皆?」
一座の子供の啜り泣く声は兵士の怒鳴り声の後、すっかりどこかへ行ってしまった。
グロテスクな音がして何かが堕ちるドチャという音。
そうして足元の池は水嵩を増していく。
抱えている温かった温度もどんどん冷えていき、中の水は大分抜けたのにどんどん重くなっていく。


「敬礼!」
一斉に床を蹴るも、一面に広がった朱い水溜まりのせいで、いまいちしまりの欠ける仕上がりになってしまった。

もしかしたら単純に足の数が減ったせいもあるかもしれない。
それもそうだ。
転がっているヒトの死骸の中には、並んでいる彼等と同じ装いのモノがそれなりの数見受けられる。


「やあ、遠足は楽しかったかい?」
軍人の短いアーチの向こう側から来たのは私の本当の世界の構成人材。
「まったく、元気なのは良いことだがほどほどにしてくれんと。お陰で軽く2部隊が潰れてしまったよ」
言葉の内容と反するようにニヤついている白い人だった。
この人は何が楽しいのだろうか。

これまで幾度と無く水溜まりを作っても、眉を寄せるだけだったのに。
何が違うんだろう。



同じにしか見えない。

たとえ動きが違くとも、壊れれば全てはガラクタになるから。


「…gran-pa」

世界だってそうだ。
基軸が壊れれば全ては崩れ堕ちる。


新しい世界も中心が壊れたのに続いて同じく、零落し、滅び、遺ったのは無惨な跡だけだった。





≪curtainfall...≫


ショウシツ=消失、傷疾、蕭瑟...etc



アレス誕生直後
座長が殺されたことにキレて捕獲に来た部隊を潰しました←酷
研究員は後からの増援部隊と一緒に来ました
増援部隊が着いたときには、もう良紀ちゃんは血溜まりの中ですっかりサイコさんになってますね
目に映っているけど見えてはいないって感じの状態に

*←

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あきゅろす。
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