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たくよーさん
夢見る球体
*パニパレ(ノルレッテ亜貴)
*やっぱり会話オンリー
*ヤマなしオチなし


〜〜〜〜〜

「亜貴様。“さんたくろうす”とは一体何のことですか?」

「サンタクロース?いつものことだけど突然だね、ノル」

「最近よくその単語を耳にするので、少し気になりまして」

「(一体どこで耳にするんだろう…?)」

「それで、結局は何なんですか?」

「えーっと、12月25日に良い子にプレゼントを配って回る赤い服を着た白髭のおじいさんのことだよ」

「それはまた…奇妙なご老人ですね」

「確かに、私の説明だけだとそういう感想になるよね」


「亜貴様、そのプレゼントの資金源はどこからきているのですか?」

「資金源!?えーと、えーっと…。国家予算、とか…?」

「なるほど、国家一丸となって奉仕活動を行うのですか」

「ごめんなさい冗談です」

「では、良い子の基準はどのように設けられているのですか?」

「え、スルー?」

「基準は?」

「ノル、ノル、近くて怖い…。うーん…何だろ。誰かのために何かをしてあげられているか、とか?」

「なるほど、それなら大丈夫ですね」

「何が大丈夫なの?」

「いえ、こちらの話です。それより亜貴様」

「うん?」





「プレゼントというのは仮に、その…大人や丸いフォルムの場合でももらえるものなのでしょうか?」

「えーっと…(心なしかノルが期待した眼差しで私を見ている気がする…)」


「…………」

「…………」

「…………」

「……も、もらえるんじゃないかな?」

「…そうですか」

「(あ、声が凄く嬉しそう)」

「では、私は今から少し若様の夕食を作りに行ってきます」

「いつもは行かないのに…」

「何か仰いましたか、亜貴さま?」

「いってらっしゃーい(クリスマスまでにプレゼント用意しておいてあげよう)」





球体従者だって夢見たっていいじゃない!
そんな妄想。

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