望月かほ様/フラン下ネタ




タッタッタッタ、

ヴァリアー邸を軽快なステップで駆けて行く。行き先は勿論カエルの被り物を被って日夜動いてるフランのところ。

豪華な装飾があしらわれた扉が壊れそうなくらいどこーんと開いて目的の人物を捜すと案の定ベッドに寝転がるフランがいた。



「フラン見て見てー」

「なんですかー…ミー忙しいんですけどー」

「忙しくないじゃん!本読んでるじゃん!」

「読書で忙しいんですよー」

「はい没収ーっ!」



バッと本を取り上げれば不機嫌そうな顔を向けて来るフラン。
でもそんなの関係ない!手に持って来ていた物をばぁあああんっと効果音が付きそうなくらいの勢いでフランの顔の前へ突き出した。



「じゃじゃーん!ちんこーっ」

「うわーキモいもの見せないで下さいー」

「しかもこれフランの形なんだよ!」



凄いでしょ!と言いながら目の前に出したのフランのちんこ(模型)に嫌な顔をして私から距離を取る姿にずずいと近付けてまじまじ見させればちんこを手で押し返された。

あ、恥ずかしいのか。
仕方がないから両手で握ってちんこを隠した。



「えへへ、これなら恥ずかしくないよね!」

「それはどうでも良いんですけどーいつ作ったんですかー?てかミーのじゃねーし」

「よくぞ聞いてくれた!実はこの間夜中にベルとフランの部屋に入ったんだぁ」

「うわー嫌な予感がしてきた」

「そしたらね、フラン寝ててね!ベルがせっかくだからちんこに悪戯書きしようって言ったの」

「普通そこでやめませんかー?寧ろやめろよ」

「勿論悪戯書きは可哀相だったからやめさせたよ!でもベルがどうしても落書きしたいっていうからさ、代わりにちんこの模型作ってそれにならしても良いよねって話になって…型取って作った!」

「死にたいんですけどー」



テンション揚がりまくりな私とは対照的にフランはベッドにうなだれて心なしかキノコでも生えそうな勢いでどんよりし始めたからぽんぽんと頭を叩く。

ちんこが隠せないから模型ちんこをポケットにしまったんだけど先っぽは出ちゃったからそのままにしよう。

空いた手で何回も頭を撫でていると堕王子の野郎めーとか呟く姿にやっぱり模型とはいえど本人の許可なしに作った事をちょっとだけ反省した。でもベルはちんこに落書きする気満々だったし必死に考えた策だったんだよ。


「堕王子も見たんですかー…?」

「うん。ばっちし!短小とか言ってたよ!珍しく褒めてる感じだったし良かったね!」



短小って何か解らなかったんだけどあの時のベルのスマイルはいつもの3倍は輝いてて凄く良い言葉なんだと思った。

だから伝えたんだけどフランはピシ、と固まったかと思えばふるふる震えて。

そして、



「ミーは長大ですー!」



この日フランの珍しく怒った声がヴァリアー邸に響いた。

そのあとベルと喧嘩になったのは言うまでもない。





__________
160000HIT望月かほ様リクエストフランで下ネタでした。
ちんこちんこ騒ぐ二人が書きたかったのですが上手く伝わりましたかね…?個人的にはとっても満足です。
かほ様リクエストありがとうございました!


20100402

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