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広い世界の夢物語


「罪人の名は――アラバスタ王国で、今、行方不明になっている――」

「死ね!!イガラッパッパ!!」

Mr.8が、髪の中に仕込んでいる銃を放つ。
弾幕に包まれるMr.5。

「イガラム!!」

ミス・ウェンズデーが叫ぶ。
現状に理解が追い付いていないMr.9は、突然知らない名前を叫んだパートナーに戸惑う。

「お逃げ下さい!!」

「無駄よ、キャハハハハハ」

弾幕をかわして、身軽に飛び上がったミス・バレンタインが、ミス・ウェンズデーの髪留めを蹴り砕く。
長い水色の髪が広がり、少女の幼さを際立たせる。
爆発音に彼女が振り返れば、銃を乱射していたイガラムが倒れる。

「罪人の名は、アラバスタ王国護衛隊長イガラム!!……そしてアラバスタ王国"王女"ネフェルタリ・ビビ……!!」

一枚の写真を手に、弾幕に包まれていたはずの男が無傷で姿を現す。
写真に写っているのは、今より髪が短く、少し幼いミス・ウェンズデーの姿。
屋根の上から全てを見ていたマルロスは、以前彼女に感じた違和感の正体を知る。
彼女の何気ない所作に、隠しきれない王族の雰囲気を感じ取っていたのだ。
きっとそれは、長く王族に仕えていた経験のあるマルロスだから気付いたもので、普通だったら判らないだろう些細なもの。
平伏すMr.9にも、緊迫した雰囲気にも一切構わずにゾロが眠りこけるルフィを引きずり、勝手にやってくれとばかりに退散しようとする。

「お前達2人をバロックワークスボスの名の元に抹殺する!!」


 

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あきゅろす。
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