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広い世界の夢物語
船大工

「さて、お待ちかねっ!!海賊のお宝は山分けと決まってるわ!!これだけの黄金だもの、すごい額よ!!」

「イよォっ!!」

「待ってたぞー!!銅像買うんだおれは!!」

「本買っていいか!?」

「新しい鍋とフライパンと……食器に巨大ねずみ取り」

「飲み放題だな、コリャ」

やいやいと騒ぐクルーに、ナミは笑顔で自分のへそくりが8割と抜かし、ロビンとマルロスを除く全員から突っ込まれる。
冗談だとナミは言うが、半分以上は本気だったのではないか、とマルロスは思う。
そんな話をさておき、ナミが切り出す。
メリー号を直さないか、と。
もうあちこちボロボロになったメリー号を、この際だからきっちり全部直そうと言うのだ。

「GM号大修繕!!大賛成だ!!」

「――――じゃ……それにいくらかかるかわかんないから、宝の山分けは保留ね」

ナミの言葉に異論はなく、そのまま昼食になる。
サンジ特製のサンドウィッチを食べながら、本格的に造船ドックに入れて本職の船大工に修繕して貰おう、とそう話す。
すると、ルフィが不意に立ち上がる。

「だったらよ、"船大工"、仲間に入れよう!!」

「!」

「旅はまだまだ続くんだし、どうせ必要な能力だし。メリーはおれ達の"家"で!!"命"だぞ!!この船を守ってくれる"船大工"を探そう!!」

極まれに核心をつくルフィの言葉に、一度静まり返ったラウンジはすぐ賑やかさを取り戻す。
ついでに"音楽家"も仲間に、と言うルフィには、それはおいておけと突っ込みが入る。


 

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あきゅろす。
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