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広い世界の夢物語


ナミも呆れたように、手摺に腰掛けるロビンに問う。

「一体、どんな夢を語って町を追われたの?」

「くわしくはわからないけど…このジャヤという島には、莫大な黄金が眠っていると言ってるらしいわ」

「黄金!!?」

「どっかの海賊の埋蔵金かなにか!?」

「さァ……どうかしら」

ロビンの言葉に、ナミを筆頭に船を飛び降りる。
すぐさま、ナミがチョッパーに地面を掘るように指示を飛ばすのを、マルロスは首を傾げながら見ていた。
地面の下に黄金が眠っている、そう言った意味ではないのだけど、と思いながら。
こんな辺境に一人暮らしかァ、とぼやきながら歩くサンジの先で、ルフィが家の扉を開ける。
家には誰もいないらしく、中からルフィが留守だと怒鳴る声が聞こえる。
と、家の前にある切り株のテーブルに絵本が置いてあるのにナミが気付き、それを手に取る。

「―――ずいぶん年期の入った本ね。「うそつきノーランド」だって、あはは」

「ほー、イカスタイトルだな。題材がいいぜ」

それを聞いたサンジが、驚いたように顔を上げる。

「「うそつきノーランド」!?へー、懐かしいな。ガキの頃よく読んだよ」

「知ってんの?サンジ君。でもこれ"北の海"の発行って書いてあるわよ」

「ああ。おれ生まれは"北の海"だからな」

言ったことなかったか、なんて笑っているが、そんな話は初耳だ。
とは言っても、生まれは"北"でも育ちの殆んどは"東"らしいサンジが、絵本の登場人物ノーランドは実在した人物だと聞いている、と説明する。
それを聞いたナミは、絵本を開いて読み始める。


 

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あきゅろす。
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