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広い世界の夢物語


「貴様……!!完全に酔い潰れたハズじゃ……!!」

「剣士たる者、いかなる時も酒に呑まれる様なバカはやらねェモンさ」

そう言って立ち上がり、集まった町の住人達を見下ろす鋭い眼差し。
獰猛な獣のような眼差しと、獲物を見つけたかのような危険な笑みを浮かべるは、麦わら海賊団の剣士ゾロ。

「つまりこういうことだろ…?ここは"賞金稼ぎ"の巣。意気揚々とグランドラインへやってきた海賊達を、出鼻からカモろうってわけだ……!!」

各々に武器を構える住人を、ゾロは楽しそうに見下ろす。

「賞金稼ぎ、ざっと100人ってとこか。相手になるぜ、バロックワークス」

ゾロの言葉に、住人達、もとい賞金稼ぎ達に動揺が走る。

「昔おれも似た様なことをやってた時に、お前らの会社からスカウトされたことがある。当然ケったけどな……社員達は社内で互いの素性を一切知らせず、コードネームで呼び合う。もちろん社長の居場所、正体も社員にすら謎。ただ忠実に指令を遂行する犯罪集団バロックワークス、へへ……秘密だったか?」

ニヤリと笑うゾロは、獰猛な雰囲気を隠しもしない。
犯罪会社の秘密を知るゾロ。
その存在は、組織に危険をもたらす可能性が高い。
秘密を知る者には死を、それが組織の掟なのか、Mr.8は剣呑な雰囲気でゾロを睨む。

「また一つ……サボテン岩に墓標が増える……!!」

町を見下ろすサボテン岩。
その棘は、死者の名が刻まれた墓標。
ゾロが不適に笑う。


 

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あきゅろす。
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