広い世界の夢物語 6 ルフィは呑気に、バケモノがいたら逃げ出せばいいなんて言っているけど、ナミがそれを否定するようなことを言う。 「このログポースにこの島の磁力を記録しなきゃ、次の島へ進みようがないのよ!!それぞれの島でログのたまる早さは違うから、数時間でいい島もあれば数日かかる島もある」 「じゃあ、そこがすぐにでも逃げ出してェ化け物島でも、何日も居続けなきゃならねェこともあるってのか……!!」 「そういうこと」 腕を組んで、真剣な表情でビビりまくりのウソップの言葉を肯定したナミに対して、ルフィはうずうずした様子で笑う。 緊張感が足りないと言うか、見知らぬ島の冒険が楽しみで仕方ないのだろうと、子供のようにはしゃぐルフィにマルロスは笑みを浮かべる。 もちろん、ナミの言っていることやウソップが危惧していることも判っているが、こんなに楽しそうなルフィを見ているとつられてしまう。 結局、危険は充分に承知の上で逃げ回る用意と戦う準備を整えながら、島に上陸することに話がまとまる。 [*前へ][次へ#] |