[携帯モード] [URL送信]

広い世界の夢物語
13

サンジの言葉から自力で立ち直ったフォクシーは、次の『コンバット』ではルフィは自分には勝てない、ケンカとゲームは違うんだと言い置いて立ち去る。
その背中を見送り、不安げな表情のマルロスに、サンジがポンッと肩を叩く。
ルフィを信じろ、と言いたげな眼差しに頷いたマルロスはフィールドメイクを行い、戦いの場がフォクシー海賊団の船の上に決まったのを見て、ルフィを信じようと真っ直ぐにルフィの背中を見つめる。
と、ルフィはウソップと二人で出店に向かうと、フォクシーピンバッチを買っている。
緊張感がないのはいつものことだ、とマルロスは微笑んで、帰ってきたチョッパーに傷の手当てをしてもらっているゾロとサンジに歩み寄る。
何やらまた言い争う様子を見せた二人を、ナミが止めている。
選手の準備とセコンドは誰が、と呼びに来たフォクシー海賊団の一人にウソップがセコンドについて、ルフィが控え室に向かう。
その間に、急ピッチで客席が作られている。
さえない前座試合が行われている中で、大砲が空に放たれて、いよいよ試合が始まるようだ。
ポップコーンとコーラを買ってきたサンジが、取っておいた客席にマルロスとナミとロビンを呼ぶ。
空に黒い煙が広がり、そこにルフィとフォクシーの手配書が掲げられる。

『まずは来る者拒まず!!「コンバット」無敗伝説920勝!!全ての勝負に勝つ男!!フォックスヘッドのレフトコーナーより入場、我らがオヤビン!!"銀ギツネのフォクシー"!!』

取り巻きを連れて、フォクシーが入場してくる。

『さァ、そして対するは"東の海"出身!!少数派海賊団のリーダー!!懸賞金1億ベリーの男!!通称"麦わら"!!モンキー・D〜〜〜
!!ルフィ〜〜〜!!』

ライトコーナーから入場してきたのは、何故かアフロのヅラを被ったルフィだった。
それを見て、マルロスはウソップの入れ知恵か何かかな、と思いながらも小さく笑ってしまった。






[*前へ][次へ#]

あきゅろす。
無料HPエムペ!