[携帯モード] [URL送信]

広い世界の夢物語
逃走

空島での宴は、何日も続いた。
そして、さすがに騒ぎ疲れて皆が眠りについたその夜の明け方頃、一人こそこそと起き出した人物が居た。
それはルフィだった。
ナミの傍らにしゃがみ込むと、小声でみんなを起こせと言い出す。
眠りの途中で起こされたナミが理由を問えば、ルフィは唇に人差し指を当てて笑う。
黄金を奪って逃げるぞ、と。
その言葉に一気に覚醒したナミが、黄金があるの、とルフィに問い返せば、その声が大きいとルフィが怒る。
それにナミが怒鳴り返し、側のウソップが寝惚けながらチョッパーを殴り付ければ、あとはもういつも通り。
騒がしく起き出した麦わらの一味を、空島の住人は呆れたように眺めている。
マルロスも久し振りに横になっていたが、最初のルフィの怒鳴り声に目を覚ましていた。

「――――じゃ、そういうわけだ。滅多に来れねェ空島だ!思い残す事のねェように!!」

陽が昇り始める頃、麦わらの一味が行動開始。
空島の住人達も、それぞれ動き出した。


 

[*前へ][次へ#]

あきゅろす。
無料HPエムペ!