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広い世界の夢物語


「ふ―――……」

「食った食った」

「すっかり夜だな……」

「どうする?船に戻る?」

食事を終え、ナミが何気なく船に戻るかと提案すると、ルフィは呆れたようにウソップに声を掛ける。

「ウソップ、あんな事言ってるぞ」

「人間失格だな……」

「何なのよっ!!」

怒るナミに、2人はやることは決まってるだろ、とワクワクした顔で答える。
その意味に気付いて、マルロスは微笑みを浮かべる。
遺跡の中心部に、大地を貫いていた"巨大豆蔓"がまだ残っている。
ルフィ達はそこに駆け寄ると、ウソップが上手く燃え上がるようにと油をかけ、松明を翳して火を放つ。
燃え上がった"巨大豆蔓"に、徐々に人々が集まる。
それは、極自然と始まった。
誰かが樽を太鼓代わりに叩き、自然と隣の者と手を取り、笑い声が起こる。
最初は、シャンディアと空の者同士で距離感があったが、それはすぐに消え去った。
始まった騒ぎの中心は、ルフィの満面の笑顔。

「宴だ〜〜〜!!!」

酒を飲み交わし、肩を組んで踊りながら、人々は笑う。


 

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あきゅろす。
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