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広い世界の夢物語


クルーの手当てが一通り済んだ頃、森の中からルフィとナミ、コニスが何やら大きな荷物を引きずって戻ってきた。
ずっと心配して不安だったコニスは、怪我こそしているものの元気な一味の姿を見て、安堵から泣き出してしまった。
そんなコニスに、サンジはいつものようにデレデレして、マルロスがご心配おかけしました、とコニスの頭を撫でる。
ルフィは、森の中で見つけたと言う神官達の食料庫から持ってきた食料を広げる。
そんな中、ふとゾロがコニスが父親のパガヤと一緒じゃないことを口にすれば、泣き止んでいたコニスが俯く。
コニスを庇い、エネルの裁きを受けたと言う小さな答えに、衝撃を受けた皆の中に、ここには居ないはずの男が居た。

「っておめェの話だよっ!!」

「生きててすいません!!」

たった今、エネルの裁きを受けたと聞いたパガヤが何食わぬ顔でそこに居て、思わずルフィ達が突っ込む。
その迫力には、パガヤが謝るのも無理はない。
事情を聞けば、エネルの雷に打たれてそのまま下層の"白海"に突き落とされていたらしく、他にも"雲の果て"を目指して下層に逃げていた住人達も連絡を受けて戻ってきていると言う。
帰るべきエンジェル島が跡形もなく消えてしまったため、ひとまず皆はこの"神の島"を目指しているらしい。
取り敢えず現状を把握した一味は、腹ごしらえが先だとルフィとナミが持ってきた食料に手を伸ばす。
コニス達は、"神の島"に避難してくる住人達の誘導と負傷者の手当てのため、遺跡の一角に向かった。


 

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あきゅろす。
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