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広い世界の夢物語


空の樽と巨大ハンマーを用意させ、ガン・フォールは樽の上に小さな貝を乗せる。

「その貝を、思いきり砕いてみよ」

「そーっとだぞ!!サンジ、てめェ甲板に穴でも空けやがったらタダじゃおかねェぞ!!」

「思いっきりやればよい」

「てめー他人の船だと思って、テキトーな事言うなァ!!」

ウソップとガン・フォールのやり取りを見ていたサンジは、肩に担いでいたハンマーを思いきり振りかぶる。
慌てるウソップを尻目に、サンジがそのハンマーを貝目掛けて振り下ろす。
ヒュッ、と風を切る音を残し、ハンマーは空樽に接して止まった。

「?」

「どうしたんです?」

「……………何やってんだ。いくら加減しろって言っても、それじゃおまえ……下の空樽すら割れてねェじゃねェか……」

「……いや、おれは思いっきりやったぞ。甲板に穴空けるくらいの気持ちで……!!」

「オイ」

「なのにこの貝に……まるで衝撃を吸い込まれたみてェに…」

「え!?」

顎に手を当て、不思議そうなサンジの言葉に、聞いていた方も首を傾げる。
その疑問に答えるよう、ガン・フォールは貝を樽に向け裏の殻頂を押してみよ、と言う。
言われるがまま、サンジが貝を樽に向けて殻頂を押してみた瞬間。
ボンッ!!と樽が爆発する。

「きゃ!!」

「きゃ〜〜〜っ!!」

「わ……っ!!」

「うおォっ」

爆風に悲鳴を上げる、ナミとウソップ。
そして、爆発の反動で後ろに吹き飛ばされたサンジ。
マルロスも小さく驚きの声を上げ、それを見ていた。


 

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あきゅろす。
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