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広い世界の夢物語


と、一番最後まで意識のなかったウソップが復活したようで、得体の知れない"空の海"を泳いでみると飛び込んだ。
初めは、ワクワクとしながらウソップが飛び込んだ雲の海を見つめていたが、一向にウソップが浮上してくる気配がない。
そんな中、ロビンが恐ろしい可能性に気付いた。

「思うんだけど……………ここには…………"海底"なんてあるのかしら」

「まさか……!!」

「あの野郎、雲から落ちたのか!?」

「ウソップ〜〜〜!!」

大急ぎで救助しなければ、とルフィが雲の海に向かって腕を伸ばす。
だが、海面下の様子は判らないため勘で腕を伸ばすしかない、と半泣きのルフィにロビンが伸びたルフィの腕に目を咲かせると、雲を突き抜けて落ちていくウソップを見つける。
少し離れた場所だったので、腕を咲かせてウソップの安全を確保したロビンが、引き上げてとルフィを促す。
手摺の上に立って、妙に重い腕を戻すルフィ。
バフッ、とウソップが雲の上に引っ張り戻されて喜んだのも束の間、続いて現れた海洋生物に悲鳴が上がる。
タコのようなそれの足を、ゾロが刀で斬ったら、まるで風船のように破裂する。
船に襲いかかってくる巨大生物達を、ルフィとゾロ、サンジとマルロスが相手にする。
殴る蹴る斬る、と一方的にボコボコにされて伸された海洋生物達を改めて観察すれば、雲の下の海の生き物とは随分と違う。

「雲の中に、こんなに多様な生物がいるなんて………」

「やはりここは……"雲"というより"海"と考えた方がよさそうね」

マルロスの呟きに、ロビンが確認するように応えた。


 

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あきゅろす。
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