広い世界の夢物語
サウスバード捕獲
「うわ……真っ暗!!」
何でこんな事になんの、と肩を抱いて震えるナミの言葉に、同じことを思った者多数。
余裕の表情を浮かべてるのは、ルフィとゾロとサンジにロビンとマルロス。
「手がかりは変な鳴き声って事だけだ。姿は、さっき黄金で見た通り」
「あんなフザけた形の鳥いんのか?本当に」
「それに、変な鳴き声ってのもあいまいすぎる!!わかるもんか!!」
「それも森に入りゃわかるってあのおっさん……」
「ジョ〜〜〜」
「「うわっ変な鳴き声」」
「………これですね」
思わず力が抜ける鳴き声に、マルロスが肩を落とす。
取り敢えず、サウスバードがこの森にいることは判ったので、3手に別れて探すことになる。
サンジ、ウソップ、ナミ組、ルフィ、チョッパー組、ゾロ、ロビン、マルロス組に別れた。
森の奥へと進むマルロス達は、悲鳴を聞き付けるものの、足は止めない。
ゾロはと言えば、次から次へと現れる虫を相手にしている。
「いちいち討ち取っちゃうのはよくないわ、可哀想よ……」
「おれに挑んできたコイツが悪ィ、おれに意見するな。だいたい……いいか、まだシッポは出さねェ様だが、おれはお前を信用しちゃいねェんだ。それを忘れんな……」
「ゾロ」
「こればっかりは、マルロスが言っても聞かねェぞ」
「違う。そっちは今来た道だ」
格好つけたはいいが、背を向けて歩き出したのは今さっき歩いて来た方。
真面目な顔で突っ込んだマルロスは、不意に上から聞こえた鳴き声に顔を上げる。
「ジョ〜〜〜」
「鳥の声」
「……こっちですね。ゾロ、そこのぬかるみに気を付けて」
「オイ…………待てって………うわ」
先に歩き出したマルロスとロビンを追いかけ、ゾロは注意されたぬかるみにはまりながらも着いていく。
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