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広い世界の夢物語
14

スタスタと歩み寄り、ウソップとすれ違い様にクリケットは言う。

「おれは、お前らみたいなバカに会えて嬉しいんだ。さァ、一緒にメシを食おう。今日は家でゆっくりしてけよ、同志よ」

「!!!」

その言葉に、ルフィは笑顔を見せる。
ウソップはへたり込み、メシだと騒ぎだしたルフィ達の声を背に、ナミに問う。
おれはミジメで腰ぬけか、と問うたウソップにおまけにマヌケね、とナミは返す。
気持ちはわかるわよ、と付け足しながらも、手厳しく言う。

「ちゃんと謝んなさい」

そんなナミの言葉に突き動かされ、ウソップは家に入ろうとしていたクリケットに飛び付き、涙ながらに謝って、鼻水をつけるなと殴られている。
そんな様子を、ずっと黙って見守っていたマルロスは、ナミを促して家に向かう。

「最終的には運任せ……となると、案外何とかなりそうな気がするんですよね、私は」

「あら、どうして?」

「ルフィの運の強さですよ、悪運と言ってもいいかもしれませんが」

「あぁ……確かに悪運だけは強いわね、ルフィって」

その運の強さに、何か運命を引き寄せるような強さを感じるマルロスは、危険は伴うだろうが空島には行けそうな気がしている。
そんなことを話すと、ナミも何だかそんな気がしてきたわ、と笑う。
そして、サンジ特製のサンマのフルコースの宴会が始まる。




 

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あきゅろす。
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