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広い世界の夢物語


沈んだ船の引き上げが無理ならば、逆にこっちが沈んだ船まで行けばいい、と言うナミの命令によりウソップが樽を使った潜水服の代わりを作り上げる。
海底に行くのは、ルフィとゾロとサンジの3人。
無茶さすなー、とルフィが珍しくぼやいたところで、ナミには逆らえない。
巨大な海王類がいる海に、3人はドボンと落とされる。
それを見送ったマルロスは、あの3人なら何があっても大抵のことは切り抜けられるだろう、と楽観してキッチンへ向かう。
潜水服への給気とブレーキはウソップとチョッパーに任せて、監督はナミが行うならマルロスにやることはない。
紅茶でもいれようと、本当なら近付きたくもないコンロに歩み寄って、震える手で火をつけるとポットとカップに茶葉を用意する。

「あら剣士さん」

「ロビンさん……紅茶ですけど飲みますか?」

「えぇ、せっかくだからいただくわ」

そう言って、テーブルにかけたロビンの分のカップを戸棚から用意して、マルロスは手際よくお茶の準備を整える。
少ししてお湯が沸き、茶葉を入れたポットにお湯を注ぐと、紅茶の香りが広がる。
1分程蒸らして、カップに紅茶を注ぐ。

「どうぞ」

「ありがとう」

普段はコーヒーを好むロビンだが、香り豊かな紅茶も嫌いではない。
マルロスも、自分の分の紅茶をカップに注ぐと、ロビンの向かいに腰かける。
今日の紅茶は、マルロスの好きなアールグレイだ。
ダージリンやアッサムも好きだが、マルロスの好みはアールグレイだ。


 

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