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広い世界の夢物語


あんた達何やってんのよォ、とナミの怒鳴り声が響き渡る。
一緒にいたウソップが、何とかルフィを連れて船に戻ってくると、甲板に上がったルフィはすげェもん見つけた、と得意気な顔で何かを取り出す。

「これを見ろ!!」

それは、だいぶ古い地図。

「"空島"の………地図!?」

思わず皆が、ルフィの持つ地図に集まる。
地図が存在すると言うことは、空島も本当にあるのではないかと、ルフィ達ははしゃぐ。
だが、ナミは冷静に世の中には嘘の地図なんてたくさんあるんだから、と浮かれているルフィ達をたしなめる。
ナミのその言葉に、大きなショックを受けたルフィ達の沈みようにナミは慌ててフォローを入れるが、とにかく空島への行き方が判らないのだとキレる。
それを聞いたルフィも、何がなんでも空島にいくんだと言い返し、最後にはナミに殴られて強制的に黙らされる。

「……ラチがあかないわ!とにかくこれじゃ船の進めようがない……!!だって指針は"上"を向いてるんだもん。今、必要なのはロビンの言う通り"情報"よ」

あれだけ大きな船が空に行っていたなら、メリー号にだって行けるはずだ。
何とかして、空から降ってきた船から必要な"情報"を引き出さないと、と言うナミにウソップがでももう船は沈んじまったぞと返す。

「沈んだんなら、サルベージよっ!!」

「よっしゃあああ!!」

「できるかァ!!」

ナミの言葉に、ルフィとウソップが釣竿と網を担いで応えるものの、ゾロに一喝される。
その様子を、マルロスはチョッパーを膝に乗せて階段に腰かけて見ていたが、聞き慣れない単語に首を傾げる。

「サルベージって何ですか?」

「沈没船の引き上げ作業よ……あの船はムリね、大きすぎる」

隣に腰かけるロビンに疑問をぶつけたマルロスに、ロビンは簡単に答えてくれる。
へー、と興味深そうに頷いているのはマルロスと、その膝の上にいるチョッパーもだ。


 

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