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広い世界の夢物語


"空島"って何、と疑問の声が上がる中、空を見上げても島のようなものは見えない。

「そうじゃないわ……正確に言うと、浮いてるのは"海"」

ロビンの言葉に、ますます意味が判らなくなったマルロス達と対照的に、ルフィとウソップはテンション上がりまくりだ。

「空に海が浮いてて島があんだな!!?よし、すぐ行こう!!!野郎共!!上に舵をとれ!!」

「上舵いっぱーい!!」

大はしゃぎのルフィの口を、ロビンが咲かせた手で塞ぐ。
サンジが冷静に、上に舵はとれねぇよ船長、と突っ込む。
その間に、ロビンが空島について詳しいことは知らない、とナミと話す。

「有り得ない事よ!!島や海が浮かぶなんて!!やっぱり"記録指針"が壊れたんだわ!!」

「いいえ航海士さん……今考えなきゃいけない事は、"記録指針"の故障箇所ではなく空へ行く方法よ」

ロビンが真面目に話しているのに、ルフィとウソップは落ちてきたガレオン船に探検に行ってしまった。
それに構わず、ロビンはこの海の鉄則を説明する。

「この船が、たとえどんな怪奇な事態にのみ込まれようとも、たとえどんなパニックに陥ろうとも……"記録指針"だけは疑ってはいけない。これは鉄則よ。この海では、疑うべきものはむしろ頭の中にある"常識"の方。その指針の先には、必ず島がある」


 

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