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広い世界の夢物語
新しい仲間…?

何とか海軍を振りきり、穏やかな海原を進むメリー号。
だが、一部のクルーは寂しいと泣いている。
本当は一緒に行きたかった、だけどビビが自分の意思で残ることを選んだのだから、無理強いは出来なかった。
仕方のない別れが、ただ寂しいのだ。
遠く離れても仲間だけど、やっぱり一緒に居たかった、マルロスもそう思わなくもない。
だけど仕方ないのだ、と早々に割り切ることが出来るのは、長く生きてきたからなのか、もっと辛い別れを知ってるからなのか。
ゾロも割り切っているのか、泣いてるクルーに手を焼いているが、その気持ちは理解しているのだろう。
と、不意にマルロスの耳に聞こえた階下からの足音に、マルロスは誰だろうと耳を澄ませる。
ゆっくりとした足取りで、甲板に近付いてくるその足音に警戒しているマルロスの前で、倉庫の扉が開く。

「……やっと島を出たみたいね……ご苦労様」

「ああ」

何の気なしに返事をしたゾロだったが、クルーの誰でもない声に振り返り、固まる。
そこにいたのは、ミス・オールサンデー。
その姿を見たクルーの反応は十人十色、その中でマルロスは敵意を感じないことに疑問を抱いて、腰に下げた剣は抜かずにいた。
武器を構えたゾロとナミは、腰に生えた手により武器をはたき落とされる。


 

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あきゅろす。
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