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広い世界の夢物語


「おい、どちらさんだ?」

訝しげな表情で、サンジがマルロスを睨むように見つめる。
サンジとしては、いつも通り起きてきたら船に知らない人間が乗っていたのだから、目付きが厳しくなっても当然だ。

「こいつマルロスってんだ、おれ達の新しい仲間だ!!」

「えっ!?」

「はァ?」

サンジとマルロスの声が見事に重なり、同じように驚いた表情でルフィを見た。
マルロスは、まだ仲間になることを承諾していないのに、と言いたげな表情。
サンジは、また突拍子もないことを言い出した船長に対する、呆れたという表情。
当のルフィは、何故か誇らしげな表情だ。

「あのなァ……」

しょうがねェな、とでも言うかのようにサンジが頭を掻きながらそうぼやくと、取り敢えずラウンジに来いと合図する。
それを受けて、ルフィがマルロスの手を引いてラウンジのドアを開け、自分の隣へ座るようにと促す。
困惑気味に、促されるまま腰掛けたマルロスとルフィに、サンジがナミさんを呼んでくると言ってラウンジを出ていく。


 

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