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広い世界の夢物語


崖の上に這い上がり、ビビが見たものは初めての戦場だった。
目の前で命を奪われ、倒れる反乱軍と国王軍。
思わず俯き震えるビビを、背後からマルロスが優しく抱き締めると、耳元で囁く。

「急がなければ、もっと多くの血が流れます……辛いでしょうが、進みましょう」

こくりとマルロスの言葉に頷いたビビは、前を見据えてカルーに声を掛ける。
反乱軍はまだ町の中心部までは到達していないが、この混乱の中でコーザを探すのは無理だから、宮殿に向かおう。
チャカにしてもらいたいことがあるのと、反乱を止めるための次の手を考えたビビの言葉に、カルーが走り出す。
背後に、断崖絶壁を自力で上りきったMr.2が迫る。
走り出したその時、流れ弾がカルーの身体を貫いた。

「カルー!!」

ぐらり、と倒れかけながらも、カルーは持ちこたえた。
傷付いた身体で、ビビとマルロスを乗せて走る。



 

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あきゅろす。
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