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広い世界の夢物語


しかし2年前のある日、ナノハナの町にアラバスタ王に荷物が届き、荷台が壊れて中身がその場に溢れた。
荷物を運んでいた運び屋は逃げ去り、残されたのは大量の緑色の粉。
それは、別名"雨を呼ぶ粉"と言われている、ダンスパウダー。
人工的に雨を降らせることができるその粉には、大きな落とし穴があった。
人工降雨とはつまり、まだ雨を降らせるには至らない雲を成長させて雨を落とすものだから、風下に自然に降るはずだった雨を奪ってしまうことになる。
過去に、ダンスパウダーを開発した国と隣国との間で戦争にまで発展したために、世界政府はダンスパウダーの製造・所持を世界的に禁止にした。
そのダンスパウダーが港町に運び込まれた時、アラバスタでは王の住む町以外は全く雨が降らないという異常気候、人々は王が雨を奪っていたんだと思い込む。
ビビの父、アラバスタ王には身に憶えのない事件だったが、知らぬ間に宮殿には大量のダンスパウダーが運び込まれていた。
全ては、クロコダイルの仕組んだ罠だった。
クロコダイルの思惑通り、反乱が起こる。
町が枯れ、人が飢えて、その怒りを背負った反乱軍は、無実の国と戦い殺し合う。
その全ての元凶が、クロコダイルなのだ。
ビビの話を聞いて、ルフィ達は改めて士気を高める。



 

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