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広い世界の夢物語
ユバへ

ナノハナの町を出航して、沿岸に沿ってサンドラ河の河口に向かっていたルフィ達は、その途中でそばかす顔の青年エースに再会した。
驚くことに、エースはルフィの3つ年上の兄で、ルフィと違い礼儀正しい好青年だった。
白ひげ海賊団の二番隊隊長を務めるエースは、ある用事でアラバスタの近くまで来ているらしく、ついでにルフィに一目逢っておこうと待っていたらしい。
ルフィに、何でもないただの紙きれをずっと持ってろと渡し、それがまた2人を引き合わせると言う。
そして、黒ひげと名乗っている元部下である仲間殺しの重罪人探しに戻ったエースの姿を、ルフィは見えなくなるまでずっと見送っていた。
エースと別れてからしばらくして、船はサンドラ河の河岸に出る。
ビビによると、サンドラ河を河口から少し船で入り、途中から砂漠を越えてユバを目指すつもりらしい。
ユバには、反乱軍のリーダーがいるはずだから、彼らを説得するのだと言うビビは、ユバに行くまでの道でB・Wのしてきたことが判ると話す。
こんな無意味な暴動、止めてみせると息を切らすビビの言葉が船に響く。
その言葉を聞いて、ルフィ達も気合いが入る。



河口を少し上流へ進め、一応見つからないように隠れられそうな場所に停め、それぞれに荷物を背負い船を降りる。
そこには、砂に埋もれた廃墟があった。
ここがユバかと思えば違い、緑の町エルマルだったとビビは話す。
河口に海の侵食を受けながら、雨水を確実に蓄えることで何とか保っていたその町は、つい最近までは緑いっぱいの活気ある町だった。
しかし3年前から、アラバスタのあらゆる土地で一滴の雨さえ降らなくなり、唯一、首都アルバーナだけに雨は降っていた。



 

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あきゅろす。
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