広い世界の夢物語
2
Mr.2のマネマネの実の能力に対する対策として、クルー達は左腕に包帯を巻いていく。
「とにかくしっかり締めとけ、今回の相手は謎が多すぎる」
「なるほど。これを確認すれば仲間を疑わずに済むわね」
ナミの言葉に、マルロスも自身の左腕に包帯を結びながら、ゾロの考えに感心していた。
左腕に残る傷跡を撫で、その上に巻かれた包帯の意味を噛み締めると、自然と笑みが浮かぶ。
「港に近づいてきたぞ」
「西の入り江に泊めましょう、船を隠さなきゃ」
甲板に立ち上がり、徐々に近付いてくる港を前に円陣を組むように顔を付き合わせ、左腕を中心に突き出す。
それぞれの腕にある、同じ包帯を巻いた目印。
「よし!とにかく、これから何が起こっても、左腕のこれが仲間の印だ」
ルフィの言葉に、マルロスは微かに笑みを浮かべる。
同じように、ビビも微笑んでいるのに気付いて、マルロスはビビと顔を見合わせて小さく頷き合う。
今2人が思っていること、それはきっと同じだろう。
[*前へ]
無料HPエムペ!