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ごった煮な部屋
拍手24(長編夢・たどり着いた場所は/トキヤ)
音也に紹介された時、雪哉はとても驚いた顔をしていた。何か含みがあるような気もしたけれど、何となく話しやすい空気で。



「未だに何で雪哉に私がHAYATOだと気付かれたのか分からないんですよね」


『......ん〜、何か雰囲気がトキヤだなと思った』

「何ですか、それ」

バレた当時は全く嬉しくもなく、むしろHAYATOのライブが終わり楽屋に戻った時は絶望すらした。

私が雪哉を見た瞬間、雪哉も驚いたような顔をしていた。

あれは有名人のHAYATOに視線を貰った驚きではなくて。

私だと分かっているような、私に叱られる前のような表情だった。


「...まぁ、今となっては貴方にバレて良かったですけどね。皆さんにも説明して認めてもらえたのも嬉しかったですし」

『俺も何か嬉しかったな。トキヤ笑顔凄い増えたし』

「そ、そうですか?」

自分では気付かなかったけれど、そんな変化があったなんて。そんな変化を感じとってくれていたなんて。


『...トキヤ、何で笑顔になってるんだ?』


「...知りませんよ」


その表情の意味を汲み取ることは出来ないなんてどこの漫画の主人公だというんです。


でもそれすらも愛しく感じるのは、些か盲目過ぎるんでしょうか。

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あきゅろす。
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