ごった煮な部屋
拍手12(長編夢・ああ、そうでした/黄瀬)
雪哉っちとの出会いは、あまり良くはなかった。
一方的に俺が敵対視しただけだったけど戦いを挑んで、負けて。青峰っちには戦っては負けてを繰り返していたし、その時はまだキセキの世代の人間にはまだ負けても納得出来なくはなかった。
「......悔しい、」
ボソッと呟いた言葉に全てが集約されていた。
青峰っちでも、黒子っちでももう負けたくはない。
でも俺も現金なのか、気に入っていなかったはずの雪哉っちに一気に懐いてしまった。
【涼太くんは海常楽しい?】
「んー、そうスね...最初は高校生になって、また学年一番下だし上下関係とかめんどくさそうって思ったけど今は結構楽しい、んスかね?」
段々恥ずかしくなって疑問形になってしまった。
【照れてる】
少し意地悪に笑っていた。ずるい。何か見透かされている感じがする。
「あーもう、何で笑うんスかー!」
【何か可愛いなって】
それはこっちの台詞なのに。意識してからは一挙一動が気になって気になって仕方がない。
本当はどんな風に話すんだろうとか、なんて考えてしまったり。
「でも、中学の時から知り合いたかったな〜」
【帝光で俺知ってるのほんの一部だからね。でも涼太くんと中学から友達だったら楽しかったかも】
そう、本当に一挙一動が気になって。
今更過去をどうこう言ってもしょうがないから。
「その分これから仲良くして欲しいっス」
そう伝えれば笑ってくれると気付く程度には、仲良くなったつもりではいるんだ。
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