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長編夢
24話
さて、そんなわけで誠凛祝勝会に、アクシデントで緑間くんと和成が乱入するという事態が発生。

そして黒子くん、大我、黄瀬くん、緑間くん、俺という面白いテーブルが出来た。

和成とリコ先輩辺りがとても楽しそうで、どちらかというと俺もあのテーブル行って第三者目線で楽しみたい。

「彩月くんは、何が食べたいですか?」

【めんたいチーズもんじゃ。後は大我に任す】

「あ?じゃあいか玉ブタ玉ミックス玉たこたまブタキムチ玉...」

黄瀬くんと緑間くんに盛大にツッコまれたが、まあ食べきれるんだろう。

最近、海常の皆とバスケをするのが楽しいと言った黄瀬くんに、緑間くんは、中学の三連覇する少し前の黄瀬くんに戻ったと言った。

そういえば、何となく黒子くん、黄瀬くん、緑間くんに流れる空気はただのチームメイトという感じではない。

そんなことを思っていたら、和成が飛ばしてしまったお好み焼きをおもいきり緑間くんが被った。

俺は手を叩き、大爆笑しながらタオルを渡した。

「優希っちって大概いい度胸スよね」

冷静にツッコむ黄瀬くんも面白かったけど。

和成は緑間くんに連れてかれ制裁を受けた。

「火神、キセキの世代は東京には二人いる。俺と、青峰大輝という男だ。決勝で当たるだろう。お前と同種の選手だ」

緑間くんが、忠告のように大我に話しかけていた。

「強いのか?」

「強いです。...だけど、あの人のバスケは、好きじゃないです」

大我の問いに、黒子くんは重々しく答えた。

青峰くんか。

俺も中学時代にちらりと見たことあるから知ってるけど、この前ヤンキーに絡まれた時に助けてくれようとした人だな。

お礼のつもりで、にっこり笑ったらビビられたんだけど、俺の笑顔は怖いのか。

「緑間くん。また、やりましょう」

「...当たり前だ、次は勝つ」

そんなこんなで、祝勝会は終わったと思ったけど。



「彩月、少しいいか」

緑間くんに呼び止められた。

「お前と高尾がタッグを組んでからかってくると腹が立つが、彩月自身は、興味があるのだよ。携帯の番号を教えてくれ」

【和成に聞けば良かったのに。どうぞ】

「こういうのを他人に任せるのは好きじゃないからな。...礼を言う」

【そういえば、最近赤司くんと知り合ったよ】

「...無駄に顔が広いな」

征十郎くんの名前を出すと少し表情が変わった。

【これ、征十郎くんと撮ったプリクラ】

「...こんな赤司、俺は知らん(征十郎、くん?)」

緑間くんは信じられないという感じだった。

中学時代の俺は特に接触なかったから気づかなかったけど。

やっぱり、黒子くん達には何かがあったのだろう。


「...気をつけて帰るのだよ」



【ありがとうママ】



「誰が母親だ!!」



言ってることが母親みたいだから言ってみたけど、俺と緑間くんが親子な場面を想像して吐いた。

次は自分の苦痛にならない冗談を言おう。


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あきゅろす。
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