幸せ音色
これから始まる日常2
SHRも終われば女子が群がり、遥にいろんなことを聞いていた。
戸惑いながらも律儀に答える遥が愛おしい。
「ねぇ、仁王ー。櫻井さんとどんな関係ー?」
「彼女」
「「「えぇーーーーー!!!!??」」」
お前さんらのような厚化粧をしない、キレイな彼女ぜよ。
香水のようなキツイ臭いもない。
たまに助けを求めてくる遥には、思わず顔がほころびそうになる。
「櫻井さーん!」
「丸井くん?同じ、クラス…?」
「シクヨロ!」
まるで見えているかのように振る舞う遥に合わせて
遥の前の席のイスに腰掛けて、話しかけるブンちゃん。
なんか、とられた気分ナリ…
「遥ー…構ってほしいぜよ…」
「あ、ごめん…」
後ろから抱きついて、やさしく抱きしめる。
目を細めながらブンちゃん見たら、苦笑した。
昼になればブンちゃんのほかに、柳生がクラスのドアまで来る。
お昼は必ず一緒に取ろう。
遥の手を握って、4人で屋上に向かう。
遥もこれからは一緒。
これからの、俺の日常。
NEXT...
090402
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