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Borderline
1日目、昼



金ちゃんと木の茂みから戻っても、部長同士の話はまだ続いていたようで。

ふと、幸村が私を見るなり手まねきをした。

部長だけの話し合いにしては人数が多いと思ったら、優希と里緒もそこに居て。




私は2人の間に誘われてそこに立つ。

主にこの合宿中の仕事について話をされた。

内容はいつものマネ業で。

それが今までより少し人数が変わるだけ。



「こんな感じだ。何か質問とかあるか?」

「ない」

「私もー」

「ナッシング!」



そしたら跡部の指パッチン、各校全員集合をかけられ、ぞろぞろと集まりだした。

各校ごとにかたまって集合するだけで、別に整列をしているわけではないからやけに威圧感を感じる。






「これで全員だな。お前ら、この合宿中のサポートをしてくれる奴らだ。」






一列に並ばされた私たちは各校レギュラーのの人達と向き合う形になっている。

跡部は一人一人自己紹介位しろ。という俺様口調で事を進めた。






「じゃあ、端から…」





ということで、里緒からだ。






「木下里緒です。調理部部長してるんだけど今回はヘルプという形で!
えーっと。…主に調理をメインにして頑張るのでよろしくー。はい、朔弥♪」






さっき栄養バランスがどうとか言って計算していたのを思い出す。

ニコッとしながら私にどうぞ。という風に渡してくる。






「立海のマネージャー雲雀朔弥。よろしく」







軽く頭を下げて優希に回した。

私に苦笑する優希。前を向いて、凛とした表情で






「檜山優希です。今回は朔弥のサポートをしに来ました。みなさん、朔弥に迷惑かけないようにね?」






フフフ、とか言っているけど。

迷惑とか合宿だから仕方がないと思う。


自己紹介も終わった私たちは寝泊まりする部屋に案内するということで、

跡部に続いて部屋に案内された。




部屋割は

手塚・不二・大石・菊丸
乾・河村・桃城・海堂


跡部・樺地・忍足・向日
日吉・芥川・宍戸・鳳


真田・赤也・幸村・柳
ジャッカル・丸井・仁王・柳生
立海マネ


白石・忍足・財前・遠山
千歳・石田・小春・一氏





……という感じだ。







「わーいv朔弥と同じ部屋だね♪」

「…ん」

「各校につくのは、そっちで決めろってさー。どうする?」

「……1人2校見る?」

「ん、それでいいね。じゃあ…折角だし、数日ごとでローテーションしてやろうよ」

「分かった。」

「そういえばさ、四天宝寺にちっちゃい子いたでしょ?あの子、まだ中学生なんだけど蔵が誘ったんだよ。」





どうりで、小さいわけだ。

いや、関係ないか。





「じゃ、がんばろうね朔弥」

「ん」

「私も調理頑張るね〜♪」






荷物も一通り終えて、集合場所へ向かう。

今日は午後からの練習で、午前は自由行動らしい。

それでも、里緒はすでにお昼を作りに調理室へ行ってしまった。

私は優希と部屋でのんびりしていようと思ったんだけど、それぞれの予定を聞かないといけない。


青学には竜崎。氷帝には榊。四天宝寺には渡邊が付いているわけだけど、立海は幸村が指揮をとる。

だから、私は竜崎先生と幸村の所へ向かった。






「あ、立海のサポートは雲雀さん?」

「あと、青学を見る」

「そうなんだ。大変だろうけど、よろしくね」

「ん」






お昼食べた後、青学は体力強化ということでコートにいないらしく、青学でやることはほとんどない。

帰ってきたときのためのドリンクとタオルを準備して、後は立海で過ごすこととなった。

積んでおいたタオルの山を運んで行かなくてはならない。

人数分と、それと数枚足して。


幸村と打ち合わせをしながらそんな予定を立てていると、パタパタと走る音が近付いてきた。




「朔弥せんぱーーーーい!!」





近づいてくる赤也は周りに花を飛ばしている。


が。






「赤也ぁぁああああぁぁ!!!!!!」




真田の声にびっくりしたのか私の後ろに隠れてしまった。

それでも恐ろしい音量で怒鳴っている真田に私と幸村は両耳をふさいで防御する。



ここでも、こんなやり取りは続くと思うと溜息がこぼれた。






NEXT...
090619
――――――――――――――
記念すべき50話!!
早いですね…もう50話ですか。
とりあえず…
ばんざーい!!


あきゅろす。
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