Borderline 怒りの矛先は 朔弥へのいじめは、それで終了されたようだった。 もともと、男女ともに人気を持っている朔弥だった訳で。 嫌っていたというよりは、嫉妬だったんだろう。って…思ったり。 今までと変わらずの学校生活が送られている。 少し、かわったのは… 「朔弥!愛してるーーー!!!」 「あら、誰の朔弥にひっついているのかな?(黒笑)」 「ひぃ!…わ、私たちの?」 「うん、よろしい」 木下達が、以前よりも朔弥にべったりなところ。 朔弥の眉間に皺がよってるぜぃ…ι 朔弥のいじめに関しては、こいつらにも伝わった。 あの日は調理部が活動していたのもあって、カステラだったらしいんだけど…。 朔弥の制服が濡れているから着替えないでジャージで向かった時にすべて話す運命。 しかも、俺と、赤也。それだけじゃなくて、朔弥までが2人を前に正座させられてこっぴどく怒られた。 「朔弥!!なんでうちらに教えてくれなかったのよ!!」 「あんたらもよ!?どうしてミーハーなファン共に首輪付けておかないの!!」 「そうよ。私たちの可愛い朔弥がなんでこんな目にあわなきゃならないわけ?」 散々言われた揚句、カステラはお預けだぜぃ……。 しかも幸村くんにもその話は耳に入ってて…柳は話していないのに。 朔弥がここにいない放課後の部室。 幸村くんが俺らに向けた黒いオーラなんかひどかったぜぃ…。 思い出しただけでゾッとする。 「ブンちゃん…顔が青いんじゃが…大丈夫か…?」 「お、おぅ…。ちょっと昨日の幸村くんのこと思い出しちまって…」 「……あれはすごかったのぅ…」 → |