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Borderline
勧誘の兆し2




「雲雀さん」



部活が終了し、2人が来るのを待っている時だった。

部長の人。……幸村(?)が声をかけてくる。




「もし、迷惑じゃなかったらこのままマネージャーをしてくれないかな?」

「……」

「俺達は勝ち進まなきゃいけない。
やってくれないか?」


「……欲しいのは、マネージャーという雑用でしょ。」

「いや、雲雀朔弥というマネージャーが欲しいんだ。」





軽い気持ちで受けられないだろう。

正直、ルールも何も知らない。やっても無駄だろう。




「雲雀さんが、必要なんだよ」

「!」



――ボンゴレには、お前が必要なんだよ――



「……考える。」



「うん、よろしくね。俺の連絡先を教えておくから、決めたら連絡してくれる?」




紙に書かれたアドレス。

それを受け取って、ポケットにしまった。




「朔弥ー!生きてるーー??」




遠くから里緒の声が聞こえる。

私はバッグを持ってコートから出ていった。







すぐに返事ができない。

幸村から連絡先を教えてもらってから数日考えることとなった。

その間でも仁王と丸井は話しかけてくる。

勧誘はしてこない。

あくまで私の返答を待つだけ。


でも、丸井は気になっているのがすぐにわかる。


あれだけそわそわしていたから。



そして夜、パソコンを開いてメールをチェックする。

キノからの新しい依頼。




「……」




開いて見てみると、日本ではない。

今、日本から出ることはできない。


キノに日本以外からのメールはすべて断るように打ち、送信した。




PiPiPiPiPiPiPi....


「……?」



携帯が振動している。



画面にはエルマーという文字が書かれている。






「…はい」

『朔弥?久しぶり。元気かしら?』

「うん」

『とうとう朔弥が抜けた幹部の部分も埋まったわ。』

「そう」

『なんか、淋しいわ…』

「……」

『朔弥はそっちで何も困ったことはない?大丈夫?』

「…平気」

『ふふっ、平気って声じゃないわよ?』

「………」

『なーに?恋愛?』

「ちがう」

『やりたいことに困ってるとか?』

「……頼まれた。」

『何を?』

「部活の、マネージャー」

『あら、いいじゃない。やってみたら?』

「……」

『ダメなの?』

「…わからない」

『朔弥ー、難しく考えたらおしまいよ。
朔弥が気になって、何かひっかかるなーって思ったらやればいいのよ。

任務のこととか心配しなくていいわ。鈍ると思うなら、偶にリボーンとかお兄さんに相手してもらうとか、ね?』


「………」


『高校出たら、もう普通の生活なんてできなくなってしまうわ。あなたはこっちの世界の人間。
だから、今まで朔弥を拘束してしまった9代目が朔弥にあげたものだからやりたいことやっていいの。』


「……うん」


『9代目のお心遣い、無駄にしないでね。』


「……エルマー…」


『ん?』


「ありがと」


『クスッ どういたしまして。』



制服のポケットに入っている幸村の携帯のアドレスを使ってメールを送信した。



sub:雲雀
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引き受ける。

条件つきでいいなら。





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090304



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