ページ:5 「なに、を……」 「訂正します。生き返らせました…詳しいことは朽木ルキアに話しております。」 混乱した。 生き返らせたなんて…そんなことしたら、フォルセティア…あなたが死んでしまう。 「俺は、ウルキオラ様の母体となります。これからも3人一緒です」 違う、違う違う違う違う違う…違う……… 私はそんなことの為にフォルセティアを置いたんじゃない。 「フォルセティア…だめ…」 ふんわりとした笑みが私に向けられた。 サラサラと散っていく砂は記憶に新しい。 ウルキオラのものと全く同じ。 「いやだ…」 「俺は麗那様の元に居られて――……」 完全な砂と化してしまった彼の砂の中に、包まれた一つの何かがあった。 それはウルキオラだと知らされるまで時間がかかり、優しく持ち上げた朽木ルキアは静かに涙を零していた。 「あ…、ああああっ、ああぁぁぁああああああああ……っ」 悲しい。 置いていかないで。 私を一人にしないで…… いかないで、フォルセティア…っ ――俺は麗那様の元に居られて、幸せでした―― (だから、ありがとう) NEXT... 110605 ←戻る |